日本のエビの自給率は約5%です。
子供から大人まで大好きな食材です。
日本は世界最大の水産物の輸入国です。その理由は、国内消費の多さにあるでしょう。日本が最も多く輸入している水産物の一つがえびです。日本人は一人当たり年間平均70匹のエビを食べていると試算されていますが、これは、もちろん、世界一の数字です。
日本のエビの輸入先は、インド、タイ、インドネシア、ベトナムなどです。これらの国では、水田やマングローブ林をエビ用の養殖池にかえて、えびの生産量を増やしています。現地の農家にとっては、米を作って売るよりもえびを売る方がはるかに儲かります。
しかし、水田をえび用の養殖池にするのにはリスクがかなりあります。というのは、えびを養殖するには海水を用いますが、海水を入れた田んぼでは二度と米が生産されなくなるため、失敗が許されないからです。
そのうえ、えびはデリケートな生き物なので、ケアをしっかりしないと、全滅してしまうことがしばしばあるのです。また、エビの養殖のためにマングローブ林が大量に伐採され、現地では新たな環境問題になっています。
それでも、一攫千金を目指して、アジアの国々では、えびの養殖に水田を転化する農家が後を絶たないのが現状です。
平成13年に日本に輸入されたえび(活(かつ)、生鮮(せいせん)、冷蔵(れいぞう)、冷凍(れいとう))は、全体で256,190tです。
主な輸入先国(ゆにゅうさきこく)及び輸入量(ゆにゅりょう)は、インドネシア;55,778t、インド;43,593t、
ベトナム;35,675t、タイ;20,580t、中国;15,406t、カナダ;9,629t、ロシア;9,112t、
フイリピン;8,599t、オーストラリア;8,238tとなっています。
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