マッシュルーム食料自給率解説ページ

食糧自給率の計算方法
供給熱量総合食料自給率(カロリーベース)=国民1人1日当たり国産供給熱量÷国民1人1日当たり供給熱量
品目別自給率(重量ベース)(例:マッシュルームの自給率)=マッシュルームの国内生産量÷マッシュルームの国内消費仕向

マッシュルーム:本来英語で「きのこ」一般を指す語であるが、今日の日本では、ヨーロッパから導入された食用栽培種である担子菌門ハラタケ科のツクリタケのみを指している。主にスープやパスタなどで使われる。和食で使う事はあまりない。

マッシュルームの品種

ホワイト種:なめらかで純白の外観が美しいため、生鮮流通品として好まれる。低温でも子実体が発生するという栽培上の利点もある。このため世界で最も多く栽培されている品種群であるが、柄が徒長しやすいことと汚れや傷による変色が目立ちやすい点が欠点。

オフホワイト種:色がやや灰色がかった白色であるほかは、ホワイト種に性質が近い品種群。ホワイト種と同様、生鮮流通品として好まれる。

クリーム種:淡褐色で中型の子実体を生じる。栽培環境の湿度が低いと、表面が鱗状になったり甚だしい場合はひび割れができる。加工用として好まれる。

ブラウン種:褐色で大型の子実体を生じ、収穫量も多い。味は濃く香気にも富んでいる。肉質が緻密で加工による収縮が少ないので、加工用として好まれるが、保存性に富み、汚れや傷による変色も目立たないので、生鮮流通品としても好まれている。

マッシュルームの輸入状況と国内自給率

今日では、国内生鮮市場向け栽培にとして、2,000t代後半程度の生産が行われている。これは生シイタケの国内生産の約30分の1の量に過ぎず、日本人の食生活に占めるマッシュルームの位置を物語っている。
日本では明治初年にはじめて栽培され、大正時代になって本格的な栽培が始まりました。
マッシュルームの国内自給率は98%。つまりシイタケなどに比べると圧倒的に需要が低く、わずか2000t前後で国民の自給率を補う事ができる。今後もこの自給率を維持し、さらに、海外へ流通させるなど、日本から食材を発信していけるようにするべきである。


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